ダウ平均株価 相場見通し ~ダウ平均株価は過去最高額更新もワクチンへの期待感は一巡し、米国景気対策案が次の焦点~
2020年11月16日にダウ平均株価は終値で過去最高額を更新するも、その後は4日連続で陰線となり反落しています。
一先ずはワクチン開発における期待感は落ち着いたと捉えることができます。
実際問題としては、新型コロナウイルスの感染再拡大は止まっておらず、規制や制約により経済回復に向けて厳しい状況が続きます。
また喫緊の課題としては、アメリカの緊急融資プログラムを巡る財務省と連邦準備制度理事会(FRB)の対立も挙げられます。
ムニューシン米財務長官は未使用の資金返還をFRBに要請し、議会が資金を景気対策に再配分できるようにすべきとの考えを主張しています。
また、今週発表された米国の小売売上高(10月)に関しても、予想0.5%に対して結果が0.3%と下回っており、経済活動の減速を示唆する結果となっています。
印象としては「ワクチン開発への期待感よりも新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の方に焦点が移り変わりつつある」と言った感覚ですね。
株価についても軟調な動きとなる可能性が高いわけですが、中長期的には買いの姿勢を崩さず、しっかりと押し目買いを狙っていきたいと考えます。
日足チャート 徹底解説 ~短期移動平均線や中期移動平均線を目安に押し目買いを狙う~
それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
コロナショックの3月安値から見事に最高値更新達成したダウ平均株価ですが、やはり上昇平行チャネルを見ると、買い目線は継続でしょう。
ただ30,000ドルという心理的節目やワクチン開発への期待感が落ち着いたこともあり、利益確定売りも目立ち始めた印象を受けます。
中長期的には買い目線を継続するわけですが、今すぐ買う必要はなく、しっかりと押し目を確認してからの買いエントリーを狙いたい。
具体的には短期移動平均線や中期移動平均線、フィボナッチの23.6%ラインに平行チャネル下限などサポートラインが集中している「27,000ドル」を目安に買いエントリーを入れたいところです。
「28,000ドル~30,000ドル」:短期移動平均線や中期移動平均線など、できるだけ引き付けての押し目買いを狙う、無理に高値圏(30,000ドル付近)で買う必要はなし
ドル円 相場見通し ~目先はドル安、103円割れも警戒~
今週のドル円は最大で「1.483円」の値動きとなりました。
基本的にはドル安展開が続いており、ドル円も緩やかに下値を模索する展開となっています。
「104円台」も維持することが難しい状況であり、引き続き戻り売りを狙ったトレードが有効と考えられます。
11月23日週のドル円に関する主なイベント・経済指標は下記の通りです。
黒田総裁の講演と米FOMC議事録には要注意です。
11月24日:黒田日銀総裁講演、米消費者信頼感指数(11月)
11月25日:米GDP改定値(第3四半期)、米個人所得支出(10月)、米FOMC議事録(11月4-5日開催分)
11月26日:感謝祭の日で米国市場は休場
日足チャート 徹底解説 ~104円台からの戻り売り狙いで勝つ、世界的なロックダウンによる有事のドル買いには警戒~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャート的にも下落トレンドは継続しておりMACDもデッドクロスしています。ドル安の流れを考えると引き続き戻り売り狙いのトレードが基本戦略となります。
戻り売りのポイントですが、短期移動平均線(赤色)とフィボナッチの23.6%ラインを上限と考えています。
短期移動平均線が現状(104.40円付近)、フィボナッチの23.6%ライン(104.70円付近)を上値余地として考えておくと、ご自身の資金状況次第ですが、104円台から積極的に戻り売りを狙っても良いでしょう。
下値余地としては、まずは11月6日の安値である「103.170円」にチャレンジする形となります。
急反発したポイントなので意識されることでしょう、このラインを割れるとコロショックの3月安値である「101円台」までサポートラインらしいポイントはないので、下落余地は大きいと言えます。
注意点としては新型コロナウイルスの感染再拡大による世界的なロックダウンの実施でしょう、有事の円買いよりドル買いの方が強い可能性もあるため、その点は意識をしておきましょう。
・「102.00円~104.70円」:104円台からの戻り売り狙い、短期移動平均線やフィボナッチの23.6%ラインを目安にする。有事のドル買いに注意。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「28,000ドル~30,000ドル」
・想定レートは「102.00円~104.70円」
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