【キャピタルゲイン税が増税!相場への影響は?】FXドル円・ダウ平均株価相場予測【2021/4/24】

この記事では、来週(2021年4月26日~4月30日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
ユーロ円、ポンド円、豪ドル円に関する相場見通しは下記記事からご一読頂けます。

ダウ平均株価 相場見通し ~キャピタルゲイン税の倍増構想に関する実現性を見極める~

ダウ平均株価の1週間の値動き(2021/4/19-4/23)の画像

ダウ平均株価の1週間の値動き(2021/4/19-4/23)

4月19日週のダウ平均株価の値幅は最大で「495.4ドル」となりました。

今週は今後の株価を占う上で、重要なトピックがありました。その影響を見極めるためか様子見ムードが拡がり結果的にボラティリティは縮小傾向にあります。

さて、重要なトピックについてですが、バイデン政権が「キャピタルゲイン課税」を増税する見通しであることが報道されました。

【キャピタルゲイン課税とは?】
・富裕層に対して、有価証券の譲渡益にかかる課税のこと
・現行の税率は「20.0%」
今回の増税では「20.0%」→「39.6%」と税率を約2倍に引き上げることを画策している模様です。
ただし字面のインパクトは強いのですが、議会で増税に関する提案が採用される保証はありませんし、仮に採用されても「最大39.6%」の増税幅も小幅になるとの見方も多くあります。
このニュース自体は株式市場にとってはネガティブ要素ですが、本当に可決されるのかが不透明である以上は、今のところ直ちに株価が暴落するというシナリオは考え辛く、調整下落の範疇(10~15%)というのが筆者の見通しとなります。

日足チャート エントリーポイント解説

2021年4月24日時点のダウ平均株価の日足チャート画像

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

【環境認識】
・日足20MA上での値動き

・移動平均線はパーフェクトオーダー維持

【移動平均線】
※現在レート:34,043ドル
・日足20MA(33,600ドル)
・日足50MA(32,600ドル)
・日足100MA(31,600ドル)
・日足200MA(29,700ドル)

 

テクニカル的には、引き続き買い目線でのトレードを想定しています。
しかしながら、キャピタルゲイン課税に関する報道や世界を取り巻く新型コロナウイルスの感染拡大による懸念などを考慮すると、短期的には調整局面に備えたエントリーポイントを模索することになります。
【エントリーポイント
1.日足20MA:高値圏のため、短期トレードで買うなら小ロットを推奨。
2.日足50MA:このラインで厚めに買う。
・来週のNYダウ平均株価の想定レート
「32,000ドル~34,500ドル」:買い目線、ただし調整下落の可能性があるため、50日移動平均線を目安に押し目買いを狙う。キャピタルゲイン課税の続報には要注意。

ドル円 相場見通し ~1月から続いた上昇トレンドは崩壊、ドル円は目線を切り替える~

ドル円の1週間の値動き(2021/4/19-4/23)の画像

ドル円の1週間の値動き(2021/4/19-4/23)

4月19日週のドル円の値幅は最大で「1.359円」となりました。

表の通りですが、先週比で上値・安値・終値を「0.9~1.1円」ほど下回っており、引き続き弱含みの展開となりました。

今週は、「新型コロナウイルスの感染再拡大」、「米中対立の再燃」、「キャピタルゲイン課税」などリスク回避に向かうような材料が多く報道されました。

加えてここ最近のドル高の後押しとなっていた「米長期金利」も「1.5%」まで下落しており、ドル円の上昇は厳しい状況と言わざるを得ません。

ドル円の上値を抑える要素が多い1週間となっており、結果として、1月6日より続いた上昇トレンドも崩壊しています。

引き続きドル円相場の下落を想起させる状況ですが、4月26日週のドル円のイベント・経済指標は下記の通りです。

4月27日:日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見、米消費者信頼感指数(4月)
4月28日:米FOMC、パウエルFRB議長記者会見、バイデン米大統領演説
4月29日:米GDP速報値(第1四半期)

日足チャート エントリーポイント解説

2021年4月24日時点のドル円の日足チャート画像

ドル円(日足チャート):2021/4/24時点

【環境認識】
・日足50MA、上昇トレンドを下抜け
・RCIは短期線がー90ポイント台で推移、中長期線も下向きで売り目線

【移動平均線】
※現在レート:107.857円

・日足20MA(109.250円)
・日足50MA(108.350円)
・日足100MA(106.200円)
・日足200MA(105.750円)

上記を踏まえると、ドル円は売り目線でのトレードを想定しています。

やはり50日移動平均線と1月6日を起点とした上昇トレンドを下抜けた事実は見過ごせません。

エントリーポイントとしては下記の通りです。

【エントリーポイント】
1.108.00-108.350円:50日移動平均線を背にした戻り売り狙い
※米長期金利の急騰には注意
来週のドル円の想定レート
・「106.20円~108.50円」:中長期の上昇トレンドは崩壊しており、目線は買いから売りへ。50日移動平均線を目安に108円台前半での戻り売りを狙う。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・買い目線だが「キャピタルゲイン課税」などのネガティブなニュースで調整下落の可能性あり。50日移動平均線を目安に押し目買いを狙う。
・想定レートは「32,000ドル~34,500ドル」
・売り目線。中長期の上昇トレンドは崩壊。50日移動平均線を目安に108円台からの戻り売り狙い。
・想定レートは「106.20円~108.50円」

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この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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