ダウ平均株価 相場見通し ~28000ドルをブレイク、29000ドルへ視界良好~
ダウ平均株価はレジスタンスラインとなっていた「28,100ドル」を上にブレイク。
ジャクソンホール会合を受けて、ゼロ金利政策が長期化するとの見方が強まったことも株価を押し上げる要因となりました。
最終的に「28,647ドル」での越週となっています。
また、安倍首相の辞意表明についてですが、ダウ平均株価に関しては、影響はないでしょう。基本的にはリスク選好の動きが来週も続きそうです。
むしろ懸念材料があるとすれば、「米国雇用統計」の結果の悪化です。
来週は下記の主要な経済指標・イベントを気に掛けるようにしましょう。
9月1日(火):米ISM製造業景気指数(8月)
9月2日(水):米製造業受注(7月)、米ADP雇用者数(8月)
9月3日(木):米貿易収支(7月)、米ISM非製造業景気指数(8月)、米新規失業保険申請件数(29日までの週)
9月4日(金):米雇用統計(8月)
日足 ~三角持ち合いを上にブレイク・上昇トレンド継続、損切シビアに押し目買いを狙う~
それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
先週の相場見通し通りですが、三角持ち合いのブレイク狙いは効果的でしたね。
レジスタンスラインとなっていた「28,100ドル」付近を明確に上抜けしたことを確認し、エントリーしたとしら「約400~500ドル」分の上昇を取れたことになります。
テクニカル分析的には、三角持ち合いをブレイク、上昇トレンド継続、移動平均線は短期線が中期線・長期線をゴールデンクロスしていることから押し目買いを狙うのが基本シナリオです。
ただし損切設定はシビアにしておきましょう。
現状ダウ平均株価は底堅い動きをしていますが、すでに29,000ドル・そして過去最高値の「29,500ドル台」も視界に入ってくるほどの買いの強さとはいえ、既にかなりの高値圏であることも間違いありません。
仮に「安倍首相退陣」のような想定外のリスク要因で、大きな調整をすることもあり得ますので、資産管理はしっかりと行いましょう。
資産管理に関する記事は下記からご一読頂けます。
・「27,500ドル~29,500ドル」:押し目買い、米国の経済指標に注意
ドル円 相場見通し ~米国長期金利上昇でドル買いも、想定外の安倍ショックで円高ドル安へ~
今週のドル円の値動きは最大で「1.744円」となりました。
ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演を受けて、米国長期金利は上昇し、ドル円は先週と比較すると、高値は50銭ほど上値を更新しています。
しかし週末の安倍ショックにより終値は先週よりも安値での越週となっています。
安倍ショックにより円高ドル安が加速した週末でしたが、欧米時間では105円台を維持したことで「105.00円」のサポートラインの底堅さも確認することができました。
ただ週明けの東京時間で105円割れを目指す形も十分に考えらえるため、来週のドル円はいきなりの鉄火場となることは濃厚でしょう。
先週のドル円の相場予測に関する記事は下記からご一読頂けます。
記事:【FX】ジャクソンホール会合に注目!ドル円・NYダウ相場予測【2020/8/24~28】
日足 ~来週は米国雇用統計とイベント盛り沢山、やや売り優勢も買いも狙える相場~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
現状のドル円を見ると、この1ヶ月間は「105.00円~107.00円」のレンジ相場を形成しつつあることが確認できます。
筆者としては米国長期金利が上昇したことから、一度は107円を抜けると想定しましたが、週末の安倍首相辞意報道で、相場は一変。
ドル円としては異例ですが、1日で最大「180pips」の下落幅となりました。
ファンダメンタルズ的には米長期金利の上昇と安倍首相退陣による不安要素が相殺する形となり、テクニカル分析的には売り目線ですから、総合するとドル円に関しては戻り売り狙いを継続するのが有効でしょう。
週明け東京時間で105円を割り込むようなら、7月末の安値である「104.10円台」も視野に入ります。
ただし来週は米国雇用統計ウィークということで、米国の主要な経済指標が発表されます。これらの結果が事前予想よりも良い場合はドル買いが期待できます。
もちろん悪い場合は、更にドル売りが加速する要因となるので注意が必要です。
フィボナッチの23.6%ラインや短期移動平均線の重なる106円台での戻り売りを狙いつつも買いエントリーも検討できますので、臨機応変に対応しましょう。
・「104.00円~107.00円」:売り優勢、経済指標の結果次第では買いも検討の余地あり
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「27,500ドル~29,500ドル」
・想定レートは「104.00円~107.00円」
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