本記事では、ユーロ円・ポンド円について来週1週間の相場がどるなるかの見通しを記述しています。是非参考にしてみてください。
また、先週1週間の振り返りや、ドル円・ダウ平均株価の相場分析に関しては、下記記事をご一読ください。
ユーロ円 見通し 【戻り売りの目線は継続】
日足 【フィボナッチの38.2%ラインを目安に売りエントリーが基本戦略】
それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。
ユーロ円は2週間前に、3年ぶりに安値更新を達成しました。
さすがに114円台では反発したものの、フィボナッチの38.2%ライン手前までの戻りが精一杯というところ、最終的に先週は「115.849円」で終えています。
上値は重く、116円台はしっかりと売り込まれています。
ユーロ自体に買い要素がない現状では、調整の上昇はあっても、ユーロに魅力を感じた買いではないため、本格的な上昇は見込めません。
このような状況を踏まえると、来週以降も戻り売りが基本戦略となります。
RCIを確認すると短期線が「+80」に到達間近ということもあり、週明け早々に戻り売りの機会に恵まれることが期待できます。
フィボナッチの38.2%ラインを意識し、「116.50~117.00円」にかけての売りエントリーを狙いたいところです。
またフィボナッチの23.6%ラインが現在のレートからすぐ上にありますが、このラインは過去チャートを確認すると、日足レベルでは機能しているとは言えないので、スルーするのが無難でしょう。
仮に116.00円付近で売りエントリーをするのであれば、
「1:2」以上のリスクリワード比が見込むには、保有期間が1~2時間程度のデイトレードや超短期トレードのスキャルピングになる点を理解しておきましょう。
4時間足 【フィボナッチ、200MA、トレンドラインと売りの根拠は盛り沢山】
それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。
ユーロ円の4時間足を確認すると、先週後半は116円台すら維持するのが難しい値動きとなっています。
日足チャートの部分でも説明した通り、ユーロ円はフィボナッチの38.2%ライン付近まで引き付けての戻り売りが基本戦略となります。
ただ、週明け早々にトレードしたい人向けに2つのトレードシナリオを想定しました。
売りエントリーと買いエントリー、それぞれ1つです。
エントリーポイント:116.10円 →フィボナッチの23.6%ラインが根拠
損切ライン:116.40円
利益確定ライン:115.50円 →過去チャートより複数回反発の起点になっている
リスクリワード比:「1:2」
エントリーポイント:115.60円 →安値から引いたトレンドラインに到達
損切ライン:115.30円 →トレンドラインを割れたら早めに撤退もあり
利益確定ライン:116.30円 →先週の反落後に揉み合ったライン
リスクリワード比:「1:2」
どちらも危うさがあるので、基本的にはじっくりエントリーポイントを待った方が良いと考えます。
レンジブレイクのトレードシナリオも想定できますが、売りでついていく場合も下値余地は114円台と考えると、突っ込み売りとなりかねないので注意が必要です。
・フィボナッチの38.2%ラインを目安に戻り売り、「116.50~117.00円」
・突っ込み売りはNG、下値余地は「114円台」と意識する
ポンド円 見通し 【EUとの交渉が足枷に】
・130円割れでもう一段安も想定すべき
日足 【フィボナッチの23.6%ラインタッチは濃厚、割れたら最悪の展開も】
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
ポンド円は先週を「129.579円」で終えています。
先週末に、フロスト英主席交渉官の「欧州連合(EU)との交渉では進展はごくわずかだった」との発言が伝わると、ポンドドルは一段安となりました。
3月25日以来の130円割れとなり、反発することなく下落し続けました。
この下落の強さを考えると、フィボナッチの23.6%ラインタッチは濃厚でしょう。
問題はこのラインで下げ止まるのか、ちょうど129.00円付近ということで、節目であることから、反発の起点として考えることはできます。
ポンド円は乱高下する通貨として知られていますが、週明けの値動きを確認してからでも十分に利益は稼げるので、安易なエントリーは止めておきましょう。
繰り返しになりますが、週明けまずはフィボナッチの23.6%ライン付近の値動きを確認するのがベターでしょう。
ユーロ円もポンド円も、フィボナッチが非常に機能しており、取引の手掛かりとなっています。
是非この機会に、フィボナッチについての記事を参考にトレードに組み入れて、有利に取引を行いましょう。
4時間足 【ラインブレイクで大きく稼ぐチャンスあり】
それでは、続いてポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。
4時間足チャートを確認すると、MA200で二週間近く上値を押さえつけられていました。
130円台は維持していましたが、先週末のフロスト英主席交渉官の発言を契機についに130円割れで下落を開始。
5本連続で陰線となっています、RCIも短期線が長期線をデッドクロスしており、フィボナッチの23.6%ラインにタッチするのは濃厚でしょう。
まずは23.6%ラインにタッチ後の値動きを確認したい。あっさりと割れるようなら売りでついていくのも一つの手となります。
一方で反発の起点となり得ることも考えられます。
仮に「129.00円」でエントリーできたとしたら、「2円~3円」くらいの上昇幅を期待できます。
いずれにせよポンドは初動でエントリーできなかったとしても、値動きを確認してからのエントリーでも十分に利益を伸ばせる希少な通貨なので、まずは週明けの値動きに期待しましょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・下値余地は「114円台」、利益確定時の目安にする
・129円台は値頃感はあるが、フィボナッチの23.6%ラインでの値動きに注視。
・あっさり割れるなら、もう一段安で売りエントリーでついていく
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