本記事では、ユーロ円・ポンド円について来週1週間の相場がどるなるかの見通しを記述しています。是非参考にしてみてください。
また、先週1週間の振り返りや、ドル円・ゴールドの相場分析に関しては、下記記事をご一読ください。
ユーロ円 見通し 【3年ぶりに安値更新、戻り売り継続】
・突っ込み売りを回避して、戻り売りを意識したトレードを継続
日足 【突っ込み売りはNG、戻りを待っての売りエントリーが基本戦略】
それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。
さて、ユーロ円は何と2017年4月以来、3年ぶりに安値更新し、
一時的に「114.420円」まで下落するなど激動の1週間となりました。
背景には、ドイツ連邦憲法裁判所がECB(欧州中央銀行)が各国の国債を買い入れるQE(量的緩和)政策に対し、一部違憲の可能性を示唆したことが挙げられます。
結果的に4月末のECBでの上昇は、安値更新のための壮大な前フリとなったわけです。
流石に売り込まれた感は否めないので、週後半には買い戻しが行われ、
最終的に「115.570円」で引けています。
このような状況下においては、ユーロに関しては本格的なトレンド転換を望むのは難しく、節目まで引き付けての戻り売り狙いを継続するのが確実に利益を伸ばすことになるでしょう。
注意点は売りエントリーのポイントです。114円台での突っ込み売りはNGです。
今回安値更新した114円台を除くと、3年以上前のチャートを確認する必要があり、利益確定のターゲットを見極めるのが難しく、リスクリワード比の設定がし辛い点が挙げられます。
そのため、今回で下値余地は114円台ということは確認できたので、まずはできるだけ戻りを待つようにした方がトレード戦略は立てやすいでしょう。
4時間足 【フィボナッチの23.6%ライン、116円台前半からの売りエントリーを狙う】
それでは続いて、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。
4時間足チャートでは、フィボナッチの23.6%ラインが迫ってきています。
来週前半の売りエントリーのポイントはこのラインでしょう、できれば「116.10円」から上で売りたいところです。
・利益確定ポイント:「114.90円」→利幅は120pips
・損切ポイント:「116.50円」→損切幅は40pips
・リスクリワード比:「1:3」
リスクリワード比は「1:3」でのトレードも狙え、かなり良いポイントでの取引が期待できます。
注意点はRCIの向きです。短期線が80越えで張り付いており、かつ中期線は上向いています。
長期線も上向いてくるようだと、上昇が見込まれますが、現在の価格帯が「115.570円」ということを考えると、むしろ良い塩梅であるとも言えます。
いずれにせよ、節目節目での戻り売りを狙ってのトレードを心掛けましょう。
・フィボナッチの23.6%ライン、「116.10円」からの売りエントリーを狙う
・突っ込み売りはNG、下値余地は「114円台」と認識する
ポンド円 見通し 【ユーロと共に下落した1週間、ただし売りも買いも柔軟に】
・5月13日のGDP発表には注目
日足 【値動きの方向性が不明瞭、週明けは様子見】
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
ポンド円は先週を「132.257円」で終えています。
ユーロに引きずられる形で、ポンドも先週半ばまでは下落をしました。
流石に「130円台」は死守する形で、反発をしていますが、現状フィボナッチの「38.2%」ライン付近で推移していおり、買いも売りもある状況。
先週末の流れを汲むのならややリスクオンに偏っている相場なので、買い優勢ではあるでしょうが、米国雇用統計明けの週ということもあり、一波乱ありそうです。
ポンドの場合は、リスクのあるポイントは見送り、トレンドが発生してからでも十分に利益を狙えるので、週明けの値動きを確認してからのトレードが無難でしょう。
4時間足 【フィボナッチの38.2%ラインを意識】
それでは、続いてポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。
週明け早々は値動きを確認するのが無難ですが、それでもトレードしたいという方にシナリオを考えてみました。
4時間足チャートを確認したところ、フィボナッチの38.2%ラインは先週末に突破されるまではレジスタンスラインとなっていました。
そのため今度はサポートラインとして機能することを根拠に、「132.00円」付近で買いエントリーを仕掛けるパターンです。
RCIを確認すると短期線が80越えで張り付いた状態でかつ、中期線が長期線をゴールデンクロスしているのも形としては良いです。
そのため下記のようなシナリオが想定されます。
・利益確定ポイント:「133.20円」→利幅は120pips
・損切ポイント:「131.60円」→損切幅は40pips
・リスクリワード比:「1:3」
リスクリワード比は「1:3」なので、悪くないポイントではないでしょうか。
ただ利益確定のポイントは200MA手前なので、根拠としては問題なのですが、損切ポイントはも少しシビアにするなど検討の余地があります。
いずれにせよ、先週の上昇を引き継ぐのか、それともまた違う動きとなるのか、週明けの値動きには注視しましょう。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・フィボナッチの23.6%ライン(116円台前半)からの戻り売りを狙う
・突っ込み売りはNG、下値余地は114円台と認識する
・値動きの方向性がないため、週明けは様子見するのも有り
・エントリーするならフィボナッチの38.2%ラインを意識する
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