【FX】コロナ、合意なき離脱で円高加速!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円相場予測【2020/9/21~25】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年9月21日から9月25日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、2020年9月21日から25日にかけてのドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】ゼロ金利政策長期化でドル売り!ドル円・NYダウ相場予測【2020/9/21~25】
また、先週(2020年9月7日から9月11日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】英国合意なき離脱が再燃!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円相場予測【2020/9/14~18】

ユーロ円 相場見通し ~欧州でのコロナウイルス感染の再拡大・英国との通商交渉の不透明さが重石で下落~

今週のユーロ円は大きく下落をしました。

サポートラインとして認識していた「124.50円」ラインをあっさりと下抜けて、売りは加速。

「123.30円」台まで下攻めし、最終的には「123.756円」での越週となっています。

特に英国との通商交渉を巡る不透明さから英国の合意無き離脱リスクを嫌い、ユーロも連れ安となっています。

加えて欧州では新型コロナウイルス感染が再び急増しています。中でもフランスでは17日・18日と過去最多の1万人を超えるなど懸念材料となっていることもユーロ安を後押しする形となっています。

新型コロナウイルスの感染者数の動向については今週も引き続き注視をする必要があります。

また今週のユーロ関連の主なイベントは下記の通りです。週末に予定されているEU臨時首脳会議での要人発言などでボラティリティ拡大も想定されますので、注意が必要でしょう。

9月23日(水):ドイツ製造業PMI速報値(9月)、ユーロ圏製造業PMI速報値(9月)
9月24日(木):ECB経済報告、EU臨時首脳会議(1日目)
9月25日(金):EU臨時首脳会議(2日目)

日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの38.2%ライン+中期移動平均線を下抜けるかに注目~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月20日時点のユーロ円の日足チャート画像

ユーロ円(日足チャート):2020/9/20時点のチャート画像

先週のユーロ円は週前半から週半ばにかけて大きく下落しています。

週後半はフィボナッチの38.2%ライン+中期移動平均線の重なる「123.30円」で下げ止まっています。

週明けは基本的には戻り売りを狙いつつ、「123.30円」ラインを割れるか確認したいところです。

戻り売りのポイントは大きく3つです。

①「124.00円」:スキャルピング+短期トレード狙いの人向け
②「124.50円」:本命の戻り売りポイント、このラインは直近で3回サポートラインとして機能しています。サポートラインだったラインが今度はレジスタンスラインとして機能するのは良くあります。
③「125.00円」:じっくり待てる人向け、節目であり下落トレンドラインや短期移動平均線がありレジスタンスラインとしての根拠が多い。エントリーできない可能性もある点に注意。
上記の3つのポイントを想定しながらトレードを狙います。
またフィボナッチの38.2%ライン+中期移動平均線の重なる「123.30円」で揉み合うようなら、短期の押し目買いもありです。123円割れで損切としておけばそれなりのリスクリワードを期待できると思います。
逆に割り込むようなら更に一段安の「122.00円」付近まで下値を想定してきましょう。
今週のユーロ円の想定レート
・「122.00円~125.00円」:戻り売り狙い、新型コロナウイルスの感染者数の動向やEU臨時首脳会議での要人発言などに注意

ポンド円 相場見通し ~英国の合意なき離脱の懸念が払しょくされない限り売り目線を継続~

先週のポンド円は先々週の約5円の下落に比べると小さな値動きとなりました。

とはいうものの「136.50円」に蓋をされたように上値を抑えつけられ、最終的には「135.038円」の越週となっています。

やはり英国・EU間での通商交渉の先行き不透明感が重石となっており、引き続き今週も英国の合意なき離脱の懸念が払しょくされない限りは、売り目線となります。

今週のポンド関連の主なイベントは下記の通りです。

・9月22日(火):ベイリー英中銀総裁のオンライン講演
・9月23日(水):ローゼングレン・ボストン連銀総裁のイベント参加
・9月24日(木):ベイリー英中銀総裁のオンライン講演
※EU臨時首脳会議にも要警戒

日足チャート 徹底解説 ~~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月20日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/9/20時点のチャート画像

ポンド円に関しては上値を「136.50円」と認識し、戻り売り狙いを基本にトレードシナリオを組み立てます。

戻り売りは「136.50円」を背にして、自信の資金と相談しながら段階的に売りエントリーを狙いましょう。

下値余地はフィボナッチの50.0%ラインのある「133.40円」がターゲットとなります。

例外はポンドの下落要因である合意なき離脱の懸念が払しょくされた場合です。この場合はポンドは急騰するので常に逆指値注文は入れておくなど備えて致命的なエラーを避けれます。

今週のポンド円の想定レート
・「132.00円~136.50円」:売り優勢、合意なき離脱の動向にだけは要注意、懸念が払しょくされた場合は買いましょう!

豪ドル円 相場見通し ~三角持ち合いを下抜けで、押し目買いから売り優勢に~

ユーロ円やポンド円に遅れましたが、豪ドル円も長く続いた上昇トレンドラインを下に割り込みました。

日足レベルでの三角持ち合いの下抜けということで、売り優勢な状況が続くと想定しています。

・豪ドルに関連する主要なイベントはなし

日足 徹底解説 ~下落トレンドラインにタッチ(76円台後半)で戻り売りを狙う~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月20日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2020/9/20時点のチャート画像

豪ドル円は長く続いた上昇トレンドが遂に終了しました。

三角持ち合いを明確に下抜けており、「76.172円」での越週となっています。

基本的には下落トレンドラインにタッチで戻り売りを狙うことになります。

ユーロ円やポンド円と違い、ファンダメンタルズ要因での大きな後押しはないため、大幅下落とはならないでしょうが、現状はフィボナッチの50.0%ラインである「75.00円」までは下値余地として想定しています。

このラインは過去チャートからもかなり意識されているポイントなので、価格が推移した際の値動きには要警戒です。

揉み合うようなら、短期の買いエントリーも狙うことができます。

今週の豪ドル円の想定レート
・「75.00円~77.00円」:売り優勢、76円台後半からの戻り売りを狙う

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円は戻り売り狙い、下落要因のフランスを中心とした新型コロナウイルスの感染者数の動向や週末のEU臨時首脳会議に注目
・想定レートは「122.00円~125.00円」:124.50円のラインを目安に戻り売り
・ポンド円は英国の合意なき離脱の懸念が払しょくされるまでは売り目線
・想定レートは「132.00円~136.50円」:売り優勢
・豪ドル円は上昇トレンドラインを下抜け、売り目線に切り替える
・想定レートは「75.00円~77.00円」:売り優勢、76円台後半から積極的に売りエントリーを狙う

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