【FX】ゼロ金利政策長期化でドル売り!ドル円・NYダウ相場予測【2020/9/21~25】

この記事では、来週(2020年9月21日~9月25日)にかけてのドル円・NYダウ平均株価のチャート分析を解説します。
今週のNYダウ平均株価はこれまでの株価を牽引してきたハイテク株の利益確定売りにおされて28,000ドルを維持できず、上値の重さを印象付けました。
ドル円についてはFRBがゼロ金利政策の長期化を示唆したことで5営業日連続で陰線となり、下値を模索する展開となっています。
株価も為替も来週以降、軟調な展開となることが想定されます。
来週のユーロ円・ポンド円・豪ドル円などのクロス円に関する相場見通しについては、下記記事からご一読頂けます。

ダウ平均株価 相場見通し ~ハイテク株は不調も、別セクターは好調でダウ平均株価は底堅い~

ダウ平均株価は今月の2日にピークを付けてから、株価を牽引してきたハイテク株に利益確定売りが出て、ダウ平均株価を押し下げています。

ただ、急落というほどではなく、ハイテク株→別セクターに資金が動いていることもあり、今のところ下落は限定的と言えます。

今週は欧州などで新型コロナウイルスの感染者数が再拡大しており、世界で見た1日当たりの新規感染者数が過去最多を記録するなどネガティブなニュースもありましたが、大きくは反応を示しませんでした。

感染者数の動向については引き続き注視をするようにしましょう。

また、先週のドル円・NYダウ平均株価の相場予測については、下記からご一読頂けます。

記事:【FX】FOMC、自民党総裁選に要警戒!ドル円・NYダウ相場予測【2020/9/14~18】

日足チャート 徹底解説 ~上値・下値の逆張りトレードを軸に材料を探す~

それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月19日時点のダウ平均株価のチャート画像

ダウ平均株価(日足チャート):TradingViewより

まずは事実確認として、半年間続いた上昇トレンドラインを割り込んでいることが確認できます。

その後は上髭はあるものの短期移動平均線に上値を抑え込まれて、価格推移をしており、「27,725ドル」での越週となっています。

ただ下落自体も限定的であり、この2週間ほどは「27,000ドル」を維持していることから、まずはこのラインが下値余地と想定できます。

またすぐ下の価格帯である「26,500ドル」付近では中期・長期移動平均線やフィボナッチの23.6%ラインもあることから手厚いサポートラインとして認識することができます。

一方で上値は短期移動平均線や赤矢印の下落トレンドラインなど「28,500ドル」付近を想定します。

基本的にはチャート画像の緑枠線での推移となると考え、トレードシナリオを模索します。

上限・下限での逆張りトレードを狙いつつ、何か材料が出ればブレイク狙いの順張りトレードを狙うことになります。

来週のNYダウ平均株価の想定レート
・「26,500ドル~28,500ドル」:上限・下限での逆張りトレード狙い、材料が出た場合はブレイク狙いの順張りトレードに切り替える

ドル円 相場見通し ~2023年までのゼロ金利政策を示唆、円高ドル安傾向は止まらず~

2020年9月14日から9月18日までのドル円の値幅表

ドル円の1週間の値動き(2020/9/14-9/18)

今週のドル円の値動きは最大で「1.893円」となっており、非常に大きな動きのあった1週間となっています。

先週比と比較すると、「始値・高値・安値・終値」の全てで下落となっており、特に安値と終値は「1.5円」以上の下落となっていることからも、円高ドル安傾向が強まったと言えるでしょう。

背景には記事のタイトルにもあるように、FRBが2023年までのゼロ金利政策を示唆したことがあります。

これにより米国において金融緩和が長期観測されたことでドル売りが加速しています。

目先としては7月31日の安値である「104.10円台」に到達する可能性を考慮に入れる必要があるでしょう。

ここを割れると3月12日のコロナショック以来の103円台に突入することになりますので、来週のドル円の値動きには注目が集まります。

来週は要人発言が多く予定されている点を意識しておきましょう。

9月21日:ブレイナードFRB理事発言
9月22日:エバンスシカゴ連銀総裁講演
9月23日:パウエルFRB議長の議会証言
9月24日:パウエルFRB議長・ムニューシン米財務長官の議会証言
※9月21日・22日は東京時間が休場

日足チャート 徹底解説 ~戻り売り優勢、7月31日の安値を更新し103円台を視野に入れたトレードを想定~

それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月19日時点のドル円の日足チャート画像

ドル円(日足チャート):2020/9/19時点のチャート画像

今週のドル円は何と5営業日連続で陰線となっており「104.551円」での越週となっています。買いでエントリーした方には厳しい1週間となりました。

米国ゼロ金利政策の2023年までの継続や新型コロナウイルス感染の再拡大、株価の下落リスクなど様々な要因があり基本的に円高ドル安の流れは続くと考えます。

そのため戻り売り狙いでのトレードが基本戦略となります。

理想は105円台まで引き付けての戻り売りとなります。ただ週明けは東京時間が休場のため本格的な値動きは欧州時間からとなります。欧州では新型コロナウイルス感染の再拡大が広まっていることからリスク回避の円買いが想定され、105円に戻らず下げ続けることも想定されます。

その場合は7月31日の安値である104.180円を意識しましょう、このラインをすんなり割り込むようなら売りでついていくのもありです。

下値余地は3月12日まで遡って103.00円までは視野に入れておきましょう。

逆に104.180円で揉み合うようなら買いエントリーも視野に入れましょう、既にかなり円高ドル安となっており、一時的な反発を短期トレードで狙うのもありです。

来週のドル円の想定レート
・「103.00円~105.50円」:戻り売り優勢、理想は105円台まで引き付けて戻り売りを狙う、7月31日の安値「104.180円」付近での値動きには要注意

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ダウ平均株価はハイテク株売りが上値を抑え付ける、売り優勢だが27,000ドルは底堅い
・想定レートは「26,500ドル~28,500ドル」
・ドル円はファンダメンタルズ分析的にもテクニカル分析的にも売り優勢、105円台まで引き付けての戻り売りが理想
・想定レートは「103.00円~105.50円」
この記事を書いた人
ハイゼンベルク

FX歴3年目、普段はサラリーマンの兼業トレーダーです。現在はFX・投資信託・ブログに没頭中。
相場見通しやテクニカル分析手法を発信しています。このブログを通じて、FXトレーダーの方に役立つことができれば幸いです。

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