ダウ平均株価 相場見通し ~第3回大統領候補討論会に注目~
今週はリスク回避ムードが強まった週となりました。
直近の欧州では新型コロナウイルスの感染者数の再拡大により、経済活動が制限される措置が導入されており、今週もその動きは加速しています。
また欧州では英国との通商交渉にも合意の目途が立っていないことも、大きな不安要素となっています。通商交渉については、NYダウへの影響よりもポンドやユーロと言った為替への影響が非常に強い印象ですね。
そしてここ最近のNYダウが上昇していた大きな要因である、米国の追加経済対についても、ムニューシン米財務長官が大統領選前の成立に向けて悲観的な発言があり、株価上昇を抑制しています。
以上の理由からNYダウは「29,000ドル」に到達できずに、「28,519ドル」での越週となっています。
来週は10月22日(木)「第3回大統領候補討論会」が予定されています。
1回目はののしり合いで最低の討論会となり、2回目はトランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染し中止となっており、3回目の討論会には注目が集まりますので、討論会前後の値動きには注意しましょう。
また、先週のドル円・NYダウ平均株価の相場予測については、下記からご一読頂けます。
日足チャート 徹底解説 ~29,000ドル付近の値動きに注目、中期移動平均線を目安に引き付けての押し目買いを狙う~
それでは、、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
今週のダウ平均株価は28,000ドル台で推移します。
欧州での新型コロナウイルスの感染者数の再拡大による影響はダウ平均株価にも影響しており、3日連続で陰線となるなど上昇の勢いに陰りが見え始めています。
やはり注目点は29,000ドル(画像①)のラインでしょう。ここで上げ渋る展開となれば、反落し短期~中期移動平均線までの下落は想定できます。
テクニカル分析的には移動平均線まで引き付けての押し目買いを狙う局面ではありますが、新型コロナウイルスの再拡大、第3回大統領候補討論会、米国の追加経済対策と影響の大きい不確定要素が多くある点には注意をしてトレードをしたいところです。
「27,000ドル~29,500ドル」:押し目買いを狙う、短期~中期移動平均線まで引き付けたい
ドル円 相場見通し ~膠着状態で大きな動きはなし、次の材料を探す~
今週のドル円は最大の値幅が「0.747円」となっています。
リスクオフ相場となった1週間ということもあり、円高・ドル高の傾向が強く大きな値動きを期待するのは難しいでしょう。
ただも先週と比較すると、高値・安値・終値下落していることからやや円高傾向となっている点は意識しておきましょう。
来週は第3回大統領候補討論会が予定されるなど、ドル円に影響を及ぼすイベントがありますので売り買い柔軟に対応できるように事前に準備をしておきましょう。
来週のドル円に関するイベントは下記の通りです。
10月22日:第3回大統領候補討論会、アメリカ・新規失業保険申請件数、アメリカ・中古住宅販売件数 09月
日足チャート 徹底解説 ~105円台でのレンジ相場も105円台後半からの戻り売りを狙いたい~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
今週のドル円は105円台での値動きとなりました。
具体的には105.20円から下では買い、105.50円から上は売りで「30pips前後」の利益を積み重ねるといい結果となりました。
来週も第3回大統領候補討論会までは基本的にはこのイメージで取引を組み立てることになりそうです。
ただ欧州を中心に新型コロナウイルスの感染者数の拡大が止まる気配もなく、経済活動の停滞ムードが更に広がるようならジワジワと円高となることが想定できるので、基本的には売りからエントリーをしたいところです。
売りエントリーを支持するのは、ファンダメンタルズ的な要素に加えてフィボナッチの23.6%ラインや下落トレンドラインなど売りエントリーを後押しするポイントが105円後半から106円前半に多数存在している点などもあります。
とはいうものの104円台をゴリゴリと下落するイメージもあまりないので、1回のトレード「100pips」の利益を狙うのはなく「30~50pips」程度を積み重ねることを想定しています。
・「104.50円~106.00円」:105円台のレンジ相場もやや売り目線
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「27,000ドル~29,500ドル」
・想定レートは「104.50円~106.00円」
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