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ユーロ円 相場見通し ~新型コロナの感染再拡大、英国との通商交渉の不発と問題山積みでユーロ売り~
タイトルにもあるように今のEUを取り巻く環境は非常に厳しいです。
先週はイタリアで1日あたりの感染者数が過去最高を記録するなど、欧州を中心とした新型コロナウイルスの感染再拡大が止まる気配がありません。
感染者数の再拡大に伴い、欧州では警戒レベルが再び上昇しており、人々の生活にも制限が課されつつあります。
実際に、13日に発表されたドイツZEW景況感指数(10月)では、事前予想「72.0%」に対して結果は「56.1%」と大きく悪化していることからも、欧州での経済活動の停滞もマーケットは危惧しており、欧州株は冴えない値動きとなっています。
当然為替にも悪影響を及ぼしており、ユーロ売りが優勢の状況となっています。
またEUの懸念材料は新型コロナウイルスの感染再拡大だけではなく、英国との通商交渉もあります。
15日がリミットでしたが、結局合意はできず、EU・英国の関係者の話を確認するに両者の隔たりは決して小さくはありません。幸いにも交渉は継続するようですがこちらも一筋縄ではいかないでしょう。
今後も引き続き「欧州での新型コロナウイルスの感染者数の動向」・「英国との通商交渉」の二点については必ず情報収集するようにしましょう。
10月19日週のユーロに関するイベント・経済指標は下記の通りです。
10月22日(木):ユーロ圏消費者信頼感 速報値(10月)
10月23日(金):ドイツ製造業PMI速報値(10月)、ユーロ圏製造業PMI速報値(10月)
※新型コロナウイルスの感染者数の動向に要警戒
日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの23.6%ラインを背に戻り売り狙い、122.50円を下値余地として想定~
それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。
ユーロ円は4日連続で続落、週末こそ陽線となったものの、短期的にはMACDを分析すると売り優勢であることが確認できます。
ユーロを取り巻く環境を考えると引き続き戻り売り狙いのトレード有効でしょう、週明けまずはフィボナッチの23.6%ラインを目安に売りエントリーを狙いたい。
下値余地の想定としてはやはりフィボナッチの38.2%ラインやや上に位置している122.50円ライン。
このラインは9月第3週~4週にかけて下げ止まったらラインであることからも、サポートラインとして認識しておきたいところです。
このラインを下抜けるようだと、長期移動平均線も見えてきますが、そこまでの下落は英国との通商交渉が不発に終わり「合意なき離脱リスク」が高まるなどの材料が必要でしょう。
いずれにしてもユーロ円は戻り売り狙いのトレードを基本戦略として考えています。
・「122.50円~124.30円」:売り目線、フィボナッチの23.6%ラインを目安に戻り売りを狙う
ポンド円 相場見通し ~怒れるボリス・ジョンソン首相!通商交渉の打ち切り示唆でポンドは大荒れ~
注目されたEUと英国との通商交渉ですが、交渉期限とされていた15日までに合意とはなりませんでした。
ボリス・ジョンソン首相はEUとの交渉に不満を示しており、「EU側が譲歩を見せない限り、通商合意のないまま離脱する準備がある」との発言も飛び出すなど先週のポンドは乱高下する値動きとなりました。
一方でEU側は協議継続の姿勢を示しており、英首相官邸は16日に来週以降も協議を継続することで合意したとの発表もあったことから、一旦は先送りとなった格好です。
今後も通商交渉の行方に関する報道でポンドは乱高下することになることが想定できます。
値動きが大きいのでスキャルピングなど短時間トレードもやりやすいのは良いですが・・・引き続き資金管理には注意を払ってトレードを行いましょう。
また10月19日週のポンドに関連するイベント・経済指標は下記の通りです。
10月23日(金):英国・小売売上高 09月
※通商交渉の行方には引き続き要注意
日足チャート 徹底解説 ~戻り売り狙いも、価格レートが乱高下しており、短期トレードならば売り買いどちらも利益を狙える~
それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートのMACDを確認するとやや売り優勢といったところでしょうか。
週末にかけて下落しており、「136.113円」での越週となっています。
目先はやはりフィボナッチの38.2%ラインでしょう。具体的には135.50円付近ですが、このラインを割り込むようだと更に下のフィボナッチの50.0%ラインも見えてきます。
ただ今のポンドに関しては、EUとの通商交渉に関する報道次第で大きく値動きが起きていることからもわかるように戻り売り狙いだけで勝てるわけではない点に注意しておきましょう。
基本的には売り目線ですが、急転直下でEUとの通商合意報道などが出れば直ぐに買い目線に切り替えれるように柔軟に対応できるようにしておきましょう。
・「133.50円~138.00円」:売り目線、ただし価格が乱高下しており、売り買い柔軟に対応。引き続きEUとの通商交渉には要警戒。
豪ドル円 相場見通し ~5営業日連続で陰線、弱気な豪ドル円~
欧州を中心とした新型コロナウイルスの感染者数が再拡大していることから、マーケットはリスクオフ相場に傾きつつあります。
豪ドルもその影響を避けきれずに、5営業日連続で陰線となり弱含みの展開となっており、「74.579円」での越週となっています。
現在の価格レートはテクニカル分析的にも重要なラインに位置しており、週明け早々にエントリー機会が見込めそうです。
10月19日週の豪ドルに関連するイベント・経済指標は下記の通りです。
日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの23.6%ラインブレイクに注目~
それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。
日足チャートを確認すると、フィボナッチの23.6%ラインで一旦は下げ止まっていることが確認できます。
5日連続の陰線ということもあり、基本的に戻りを待った売りがトレードシナリオとなります。
理想を言えば75円台までは引き付けたいところですが、まずは週始めの値動きに注目です。
下値余地としてはフィボナッチの23.6%ラインを割り込めば、長期移動平均線のある「72.50円」付近を想定しています。
仮に75円台でエントリーできれば「200~300pips」程度を狙う計算となります。
新型コロナウイルスの感染再拡大が止まる気配がなく、リスクオフ相場が続く限りは売りエントリーで利益を積み重ねていきたいところです。
・「72.50円~75.50円」:売り優勢、75円台での戻り売りが理想。下値余地は長期移動平均線の72.50円付近を想定。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・想定レートは「122.50円~124.30円」:フィボナッチの23.6%ラインを目安に戻り売りを狙う
・想定レートは「133.50円~138.00円」:EUとの通商交渉次第。1日の値動きが激しいので売りも買いもどちらも利益を狙える。
・想定レートは「72.50円~75.50円」:リスクオフ相場が継続する限りは売りエントリーで利益を積み重ねる。
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