【ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長は何を語るのか?】FXドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円週間相場見通し【2022/8/20】

本記事では、ドル円、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2022年8月22日から8月26日にかけての相場見通しを解説します。

また、先週(2022年8月15日~8月19日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。

注目の経済指標一覧(期間:2022年8月22日~2022年8月26日)

特筆すべき点としては、
やはり8月25日の「アメリカ・実質GDP(改定値) 第2四半期」、
8月26日の「アメリカ・個人所得・支出 07月」、「アメリカ・PCEデフレータ 07月」の結果には要注目となります。
また、8月25日から8月26日にかけて行われる「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長の発言機会がありますが、そちらの内容も要チェックです。
注目の経済指標一覧(2022年8月22日~8月26日)

注目の経済指標一覧(2022年8月22日~8月26日)

ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年8月22日~2022年8月26日)

1週間の値動き振り返り

ドル円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

ドル円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

【振り返り】
・8月15日週のドル円の値幅は最大で「約4.675円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを上回る堅調な値動きとなっています。
・堅調な要因としては、米高官の相次ぐタカ派的発言により、米長期金利の上昇(2.972%で越週)を後押しにドル買いが強まりました。

日足チャート エントリーポイント解説

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

ドル円(USD/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

【環境認識】
・20日MA⇒50日MAを明確に上抜ける
・7月14日からの下落トレンドをブレイク濃厚
・RCIは短中長期線が上向く

【移動平均線】
現在レート:136.894円
5日移動平均線:135.037円

20日移動平均線:134.410円
50日移動平均線:135.441円
100日移動平均線:131.940円
200日移動平均線:123.799円

上記の環境認識を踏まえた具体的なドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.136.00-136.40円:下落トレンドラインブレイクで今度はサポートラインになると想定し、136円台前半での買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「139.00-139.40円」
2.135.40-135.60円:50日MAを目安に買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「137.00-137.20円」

【売りエントリーポイント】
1.139.00-139.40円:年初来高値を目安に139円台での短期の売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「138.00-138.40円」
※高値更新で損切設定を推奨

今週のドル円の想定レート
・「135.40円~139.40円」:直近の米高官の相次ぐタカ派的発言により、ファンダメンタルはドル買いの材料が多い。また、テクニカルでも各移動平均線を上抜け、下落トレンドラインをブレイクと、買い優勢を示唆する材料は多い。
以上の理由から、基本的にドル円は押し目買い狙いのトレードを想定しています。
一方で「アメリカ・PCEデフレータ」の結果やジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言内容次第では上昇の加速、反落などあり得るので来週末のドル円の値動きには要警戒です。

ユーロ円 来週の相場見通し(期間:2022年8月22日~2022年8月26日)

1週間の値動き振り返り

ユーロ円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

ユーロ円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

【振り返り】
・8月15日週のユーロ円の値幅は最大で「約3.020円」となりました。
・先週比では高値安値を下回り、終値は上回る結果となっていますね。

日足チャート エントリーポイント解説

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

ユーロ円(EUR/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

【環境認識】
・100日MAに上値を抑え込まれた1週間
・下落平行チャネル内での値動き継続
・RCIは短期線が下向き、中期線が上向き、長期線が水平

【移動平均線】
現在レート:137.443円
5日移動平均線:136.753円

20日移動平均線:137.019円
50日移動平均線:139.164円
100日移動平均線:138.140円
200日移動平均線:134.042円

上記の環境認識を踏まえた具体的なユーロ円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.136.40-136.60円:下落平行チャネルのセンターラインを目安に136円台ミドルでの買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「137.90-138.10円」
2.100日MAを明確に上抜けたタイミングで買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「139.00-139.10円」

【売りエントリーポイント】
1.137.90-138.10円:100日MAを目安に138円付近での売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「①136.40-136.60円」、「②134.90-135.30円」

今週のユーロ円の想定レート
・「135.00円~139.10円」:引き続き100日MAをポイントにトレードを想定。基本的にはこのラインでの売りエントリーを狙う。
ブレイクすれば、損切⇒買いエントリーを狙う。

ポンド円 来週の相場見通し(期間:2022年8月22日~2022年8月26日)

1週間の値動き振り返り

ポンド円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

ポンド円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

【振り返り】
・8月15日週のポンド円の値幅は最大で「約3.480円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを下回る弱含みの展開となっていますね。
・9月の英金融政策委員会で「0.50%」の利上げ観測が台頭。

日足チャート エントリーポイント解説

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

ポンド円(GBP/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

【環境認識】
・20日⇒100日⇒50日MAの抵抗線が控えており上値が重い
・三角保ち合いは維持
・RCIは短長期線が下向き、中期線が水平

【移動平均線】
現在レート:161.909円
5日移動平均線:161.909円

20日移動平均線:162.645円
50日移動平均線:163.689円
100日移動平均線:163.048円
200日移動平均線:158.858円

上記の環境認識を踏まえた具体的なポンド円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.160.40-160.60円:三角保ち合いの下限を目安に160円台半ばでの買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「162.60-163.00円」

【売りエントリーポイント】
1.162.90-163.10円:100日MAを目安に163円付近で売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「161.50-161.90円」

今週のポンド円の想定レート
・「160.50円~163.50円」:弱含みの展開、基本的には各抵抗線うぉめ安に戻り売り狙い、下値は三角保ち合いの下限である160円台を想定。

豪ドル円 来週の相場見通し(期間:2022年8月22日~2022年8月26日)

1週間の値動き振り返り

豪ドル円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

豪ドル円の1週間の値動き(2022/8/15-8/19)の画像

【振り返り】
・8月15日週の豪ドル円の値幅は最大で「約2.022円」となりました。
・先週比では高値安値終値の全てを下回る結果となっていますね。
・豪雇用統計は失業率は48年ぶりの低水準(結果3.4%、予想3.5%)となるも、就業者数が事前予想を大きく下回った(結果-4.09万人、予想+4.00万人)こともあり、軟調な動きとなっています。

日足チャート エントリーポイント解説

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

豪ドル円(AUD/JPY) 日足チャート画像(2022/8/20時点)

【環境認識】
・週明け三角保ち合いのブレイクに失敗し、反落
・100日MAを前に下げ渋ると週末にかけて狭い範囲での値動き
・RCIは短期線が下向き、中長期線が水平

【移動平均線】
現在レート:94.121円
5日移動平均線:93.862円

20日移動平均線:93.833円
50日移動平均線:93.675円
100日移動平均線:93.002円
200日移動平均線:88.286円

上記の環境認識を踏まえた具体的な豪ドル円のエントリーポイントは下記の通りとなります。

【買いエントリーポイント】
1.93.60-93.80円:20日&50日MAを目安に93円台後半での買いエントリーを狙う。
2.93.00-93.20円:100日MAを目安に93円台前半で買いエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「①94.90-95.00円」、「②95.50-95.70円」

【売りエントリーポイント】
1.94.90-95.00円:三角保ち合いの上限を目安に売りエントリーを狙う。
└利益確定のターゲットは「93.90-94.00円」
今週の豪ドル円の想定レート
・「93.00円~95.70円」:100日MAを下値として想定し93円台での買いエントリーを狙う。また、三角保ち合いの値動きを維持している点を意識、上限付近で決済⇒戻り売りも検討の余地あり。

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

各通貨のエントリーポイントのまとめ

・ドル円:買い優勢
・想定レートは「135.40円~139.40円」:テクニカル&ファンダメンタルでドル買い優勢、押し目買い狙いのトレードを想定。
8月25日~26日にかけて経済指標やジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の経済見通しの講演も予定されており、内容次第ではボラティリティ拡大が期待できる。
・ユーロ円:売り優勢
・想定レートは「135.00円~139.10円」:100日MAが抵抗線として機能しており、このラインを目安としたい。下落平行チャネル内の値動きを維持していることから、戻り売り狙いのトレードを想定。
・ポンド円:売り優勢
・想定レートは「160.50円~163.50円」:三角保ち合いの下限は抜けずに維持、ただし上値は重たい。各抵抗線を目安とした戻り売り狙いを想定、また、三角保ち合いを下限ブレイクするようならダウンサイドリスクが高まる。
・豪ドル円:売り買いどちらも狙える相場
・想定レートは「93.00円~95.70円」:三角保ち合いの上限ブレイクに失敗し反落。ただし100日MAを目安に93円台では買いも入ってる様子。週明けは下値を100日MAとして押し目買いを狙いつつ、再び三角保ち合いの上限ブレイクを目指すかを確認したい。

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