ダウ平均株価 相場見通し ~追加経済対策は事前予想通り、好材料出尽くしでセル・ザ・ファクト~
今週のダウ平均株価の値幅は最大で「611.1ドル」となりました。
バイデン次期米大統領が追加経済対策を発表するということで、週前半は様子見ムードが広がり14日には期待感で過去最高値を更新したものの、発表内容自体は事前予想通りでサプライズなく週末にかけてセル・ザ・ファクトの流れとなりました。
バイデン氏の「1.9兆ドル規模」の追加経済対策の要点は次の通りです。
ここまで追加経済対策への期待感で上昇してきた米国株ですが、期待相場もバイデン氏の演説をもって一段落した感があります。
今後は今月20日にいよいよバイデン氏が正式にアメリカ大統領に就任します、発表した経済対策を実行できるかが鍵となってきますし、来週は新たな方向性を探る局面となりそうです。
日足チャート 徹底解説 ~目先は調整下落を想定、押し目買いの機会をじっくりと待ちたい~
それでは、ダウ平均株価の日足チャートを確認しましょう。
まずは、環境認識を行います。
上記を踏まえると、買い目線は継続。
チャート的には20MA(赤:30,500ドル付近)で打診買いをしたいところではありますが、先述のバイデン氏の追加経済対策の発表も終わり、期待相場が一旦は落ち着く可能性があります。
慎重にトレードをするなら50MA(紫:30,000ドル付近)や100MA(青:29,000ドル付近)までの調整下落も想定されますので、そこまで待っても良いのではないかと考えています。
また、100MAは上昇平行チャネルの下限と重なっているので、このポイントは押し目買いの本命のエントリーポイントとなります。
・来週のNYダウ平均株価の想定レート
「29,000ドル~31,500ドル」:買い目線は継続も、期待相場はやや息切れ感がある。押し目買いのポイントを見極める週となりそう。
ドル円 相場見通し ~底堅い値動きも104円台は重たい、方向感を探る展開~
1月11日週のドル円の値幅は最大で「0.873円」となりました。
先週比で高値は「約0.31円」、安値は「0.93円」上昇しており、底堅い1週間となりました。
一方で終値は「103.868円」での越週となっており、筆者の感覚では104円台は重たい印象を受けています。
104円台を上昇していくには長期金利の更なる上昇など新しい材料が必要になるとの考えです。
1月18日週のドル円に関するイベント・経済指標は下記の通りです。
1月18日:米市場は休場
1月19日:イエレン氏の財務長官指名承認に関する公聴会
1月20日:バイデン氏がアメリカ大統領就任(第46代大統領)
日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの23.6%ラインから38.2%間での値動き、短期的にはレンジ相場を形成~
それでは、ドル円の日足チャートを確認しましょう。
環境認識を行います。
上記を踏まえると、目先はサポートライン(103.50-60円)、レジスタンスライン(104.30-40円)がそれぞれ固い印象があり、目先はレンジ相場継続を想定しています。
それぞれのライン付近での逆張りを基本的なトレードシナリオとしたいところです。
注意点としては、買いで入る場合は明確に日足20MAを下抜けたら損切とします。これは中長期的な下落トレンドは崩れていないため、最悪今年の安値更新を狙いにいく形もあり得るためです。
また売りで入る場合は、仮にフィボナッチの38.2%ラインを上抜けても100MA(青)やフィボナッチの50.0%ラインと更なるレジスタンスラインが控えているため、直ぐには損切はしません。
日足100MAは半年以上も上抜けしてないことからも、やはり104円台からの売りエントリーを狙いたいものです。
来週のドル円の想定レート
・「103.00円~104.90円」:売り買い柔軟に対応、レンジ付近で逆張り。ただし104円台からの売りエントリーの方がレジスタンスラインは豊富。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・中期的には買い目線なので、段階的な押し目買いを狙う
・想定レートは「23,500ドル~29,000ドル」
・104.00円ラインの攻防に注目、割れたら売りで付いていく。割れないなら買い。
・想定レートは「101.50円~107.00円」
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