また、先週(2021年11月29日~12月3日)のドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
ドル円 相場見通し ~経済指標は好調も米長期金利の低下が気掛かり、下値余地を探る展開を想定~
11月29日週のドル円の値幅は最大で「1.426円」となりました。
先週比で高値安値終値の全てを下回る弱含みの展開となっています。
ドル円は他のクロス円と比べると下落は限定的だったものの、「オミクロン株」の影響は無視できません。
特に米長期金利が「1.350%」まで大きく下落している点はドル円にとっては重石となるでしょう。
とは言え、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がテーパリング(量的金融緩和の縮小)のペースを速めることに言及しており、米国の早期利上げ観測は高まっていることから下値余地は限定的ではないかと考えます。
短期的には「オミクロン株」の動向次第で売り優勢ではありますが、落ち着きを取り戻せば「ドル>円の力関係」となるので、長期目線の段階的な買いエントリーを狙うのも戦略としてはありだと考えています。
また、12月3日に発表された注目の「米雇用統計」の結果は下記の通りです。
12月8日:日本GDP改定値(第3四半期)
12月9日:米国、民主主義サミット開催(10日まで)
12月10日:米消費者物価指数(11月)
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・50日移動平均線を下抜ける
・112.50-112.70円ラインが支持線となる
・RCIは短中長期線の全てが下向いており、売り優勢を示唆
【移動平均線】
現在レート:112.776円
20日移動平均線:113.907円
50日移動平均線:113.434円
100日移動平均線:111.654円
200日移動平均線:110.545円
上記の環境認識を踏まえると、来週のドル円は売り優勢であると考えています。
具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「111.60円~114.00円」:短期的には売り優勢も、ドル円は112.50円ラインや100MA、200MAなど支持線が複数あり。短期は売りエントリーで利益を狙いつつ、長期目線の買いポジションを仕込みたい。
ユーロ円 相場見通し ~下落トレンド継続、テクニカル的にもファンダメンタル的にも売り優勢の相場~
11月29日週のユーロ円の値幅は最大で「1.403円」となりました。
先週比で高値安値終値を全てを下回る結果となっています。
今年の最安値が「125.079円」ですが、12月中の安値更新も視野に入れておきまししょう。
欧州ではオミクロン株が拡がる前から、感染再拡大が起きており、ロックダウンなどの行動制限措置の導入による欧州経済の低迷が懸念されています。
経済指標も不調でファンダメンタル的に厳しい状況と言えます。
そんなユーロ円に関する12月6日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。
12月7日:ドイツZEW景況感指数(12月)、ユーロ圏ZEW景況感指数(12月)、
EU財務相理事会、EU保健相会合
12月8日:ラガルドECB総裁会見、ドイツ連邦議会・新首相指名選挙を予定
12月10日:ドイツ・調和消費者物価指数(確報) 11月
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・下落トレンド継続、20MAが50~200MAをデッドクロス
・RCIは短中長期線が下向きで売り優勢を示唆
【移動平均線】
現在レート:127.587円
20日移動平均線:129.253円
50日移動平均線:130.410円
100日移動平均線:129.934円
200日移動平均線:130.541円
上記の環境認識を踏まえると、来週のユーロ円は売り優勢であると考えています。
具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「126.00円~128.40円」:売り目線、128円台での売りエントリー狙う。年初来安値(125.079円)を視野に入れる。
ポンド円 相場見通し ~12月の利上げ期待後退で売り強まる~
11月29日週のポンド円の値幅は最大で「2.938円」となりました。
先週比で高値安値終値を全てを下回る結果となっており、弱含みの展開が続きます。
ポンド円に関しては、週末のサンダース英中銀委員のオミクロン株に関する言及内容が売りを強める形となりました。
上記の発言を受けた市場では、オミクロン株への不透明感が12月会合での利上げ期待が後退したと考えられているようです。
利上げ期待で上昇してきたポンド円ですので、利上げ期待の後退は失望売りに繋がります。「オミクロン株」の感染拡大状況やワクチンの有効性など今後の行方には要注目です。
そんなポンド円に関する12月6日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。
12月10日:英国・貿易収支 10月、英国・製造業生産高 10月、
英国・鉱工業生産指数 10月
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・長期の上昇平行チャネルの下限を完全に下抜ける
・短期の下落トレンド継続
・RCIは短長期線が下向き、中期線が水平
【移動平均線】
現在レート:149.212円
20日移動平均線:152.482円
50日移動平均線:153.651円
100日移動平均線:152.562円
200日移動平均線:152.500円
上記の環境認識を踏まえると、来週のポンド円は売り優勢であると考えています。
具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「146.50円~150.50円」:売り優勢、150円台での戻り売り狙い。下値は148.40-148.60円ライン(2021年3月、7月にサポートラインとして機能)を下抜けるかが争点。下抜ければ下値余地の拡大が期待できます。
豪ドル円 相場見通し ~下落トレンド継続で年初来安値の更新を想定~
11月29日週の豪ドル円の値幅は最大で「2.693円」となりました。
先週比で高値安値終値を全てを下回る結果となっており、他のクロス円同様に弱気相場は継続しています。
「オミクロン株」の世界的な感染拡大による、全世界の株価や原油価格の急落、リスクオフ相場で円買いによる影響をもろに受けています。
年初来安値「77.878円」の更新を視野に入れておきたいところです。
そんな豪ドル円に関する11月29日週の注目すべきイベント・経済指標は下記の通りです。
日足チャート エントリーポイント解説
【環境認識】
・下落トレンド継続
・79.80円の支持線を下抜けて売り加速、78.80円ラインに到達
・RCIは短中長期線が全て下向いており、売り優勢を示唆
【移動平均線】
現在レート:78.899円
20日移動平均線:82.331円
50日移動平均線:83.122円
100日移動平均線:81.781円
200日移動平均線:82.831円
上記の環境認識を踏まえると、来週の豪ドル円は売り優勢であると考えています。
具体的なエントリーポイントは下記の通りとなります。
・「77.50円~80.00円」:売り優勢、テクニカル的にもファンダメンタル的にも売り目線で年初来安値更新を期待できる。週明けまずは78.80円ラインでのリアクションに注目、下抜ければ売りエントリーを狙う。
まとめ
最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
各通貨のエントリーポイントのまとめ
・想定レートは「111.60円~114.00円」:オミクロン株の影響を考慮すると短期は売り目線ですが、長期目線の買いポジションを仕込むチャンスでもある。支持線を目安に少しずつ買いポジションを狙う。
・想定レートは「126.00円~128.40円」:テクニカル的にもファンダメンタル的にも売り目線。128円台での売りエントリーを狙いつつ、年初来安値(125.079円)を視野に入れる。
・想定レートは「146.50円~150.50円」:売り優勢、150円台での戻り売りが理想。
下値は148.40-148.60円ライン(2021年3月、7月にサポートラインとして機能)を下抜けるかが争点。下抜ければ下値余地の拡大が期待できる。
・想定レートは「77.50円~80.00円」:テクニカル的にもファンダメンタル的にも売り目線で年初来安値(77.878円)更新を期待できる。
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