先週1週間は実社会はもちろん株も為替もあらゆる相場が「新型コロナ」に振り回された1週間となりました。
前回のドル円の相場分析に関する記事は下記をご一読ください。
記事:【FX相場分析】2020/02/24~28 ドル円・ゴールド【RCI活用】
1週間の振り返り~新型コロナウイルスで歴史的な株安へ~
それでは先週の振り返りを行います。
先週は「コロナリスク」に大きく影響の受けた1週間となりました。
ダウや日経など歴史的な株安はもちろん、為替もリスクを嫌った想定以上の円高の動きとなりました。二週間前のドル円は112円に向けて上がったことを考えると紛れもなく異常事態です。
VIX(恐怖指数) ~40オーバーでパニック相場へ突入~
VIX(恐怖指数)もご覧の有り様です。
「新型コロナ」に関しては終着点が見えづらく、投資家心理としてもリスクを取るのは難しい状況と言わざるを得ません。
ダウ平均株価 ~株安止まらず、1週間で約4000ドルの下落~
ダウ平均株価の日足です。
28,000ドルのラインを割ってからは、先週1週間は下げ続ける展開。一時は25,000ドルを割れるも何とか25,500ドルまで戻しております。
日足の下ひげをどう捉えるのか、一旦は反発するのかそれとも先週に引き続き下げ続けるのか・・・
3月月初である月曜日の値動きには要注目です。
ドル円 相場分析 ~新型コロナウイルスの影響で相場はリスクオフ相場で円高ドル安へ~
それではドル円の相場分析を行います。
ドル円に関しては先週1週間は週が始めるまでは買い目線と予想していた筆者ですが、コロナリスクによる圧倒的な円高となりました。ここまでとは・・・
それではドル円の週足です。
二週間前にはレジスタンスラインを抜けて、完全に買い目線と考えていました。
しかし先週でまたレジスタンスラインとなっていたラインを抜けて三角持ち合いのなかに戻ってきました。
RCIも短期線・中期線は下方向へ、長期線は上方向となっています。
個人的には、「コロナリスク」による影響が落ち着くまでは積極的に買える相場ではなくなったと考えています。
短期的にはやはり売り、基本的は戻り売りを狙うトレードを中心に組み立てます。
かといってこの水準で突っ込み売りをするのも、リスキーだと感じています。
1週間で最大4円も下げたわけですから、反発した時の値動きも相当なものだと予測しています。
そのため「新型コロナ」に関する情報に注視しつつ、週足・月足レベルのサポートラインとなっている105円台まで落ちてくるようなら、段階的に買いを入れることも検討に入れてトレードをしたいと考えています。
また今週末には、「米国雇用統計」も控えます。
最近の雇用統計は大きく動かないとはいえ、今の世界情勢を鑑みると、警戒するに越したことはないでしょう。
続いてドル円の日足です。
RCIは中期線・長期戦をデッドクロスしています。
この勢いであれば-80のライン到達も近いでしょう。
スキャルピングを除けば買いを入れるにしてもせめて、RCIの短期線が上向くまでは待った方が無難でしょう。
この水準であれば上げに転じ始めたのを確認してからでも、充分に利益が狙える位置ですし、何よりも今は下げトレンド継続中。戻り売り狙いが賢い選択と言えるでしょう。
ゴールド 相場分析 ~パニック相場であらゆる資産が投げ売り状態、底を見極めての押し目買い狙いたいが・・・~
続いてゴールドの相場分析を行います。
ゴールドに関しては荒い値動きとなりました。上手くトレードできた人はかなり利益を取れたのではないでしょうか。
ゴールドの日足です。
チャート見るだけで凄い形になっていますね。
月曜日に1689ドルまで急騰しましたが、そこが週の最高値となり、金曜日には一時1562ドルまで下げる、ジェットコースター相場。 二週間前に上げ始めた分はこれで全戻しとなる格好です。
RCIも中期線・長期線をデッドクロスしているので、デイトレードでは売り優勢ではあります。
1週間の値幅はなんと127ドル、これ取れた人がおられたら、おめでとうございます!
コロナリスクによる投資家の資産を現金化する動きで下がったとはいえ、やはりゴールドの需要は今後も見込めると筆者は考えております。
また1560ドル前後は揉んだ場所でもあるので、このラインで今回も揉むようならスキャルピングのチャンスだと考えています。
ただしゴールドは値動きが「ポンド」級に激しいので、自身の想定と逆に値動きがあった場合は損切をシビアに設定しておきましょう。
続いてゴールドの1時間足です。
1時間足では中期線・長期線をゴールデンクロス。短期線については-80のラインを上抜けています。
この形であれば少なくとも50~100pips程度は狙える形をしていると筆者は考えており、週明けさっそくチャンスがあれば短期の買いでエントリーを予定しています。
むろん長期足は売り優勢なので、短期トレードである点を認識しておきましょう。
ゴールドのスキャルピング
最後に5分足を確認します。
なぜ相場分析なのに「5分足」なんて短い時間軸のチャートを確認するんだ?
と思った読者の方も多いと思いますが、実はゴールドのような値動きのある金融商品の場合は、
短時間のRCIを有効活用してスキャルピングで利益を出すことも可能なので、その点も紹介します。
チャート画像のRCIの紫〇の部分はエントリーポイントであり、決済ポイントでもあります。
値動きの激しいゴールドでは短期線のRCIのゴールデンクロス・デッドクロス、また±80ラインの動きなどからエントリーチャンスが多く存在します。
またゴールドの場合はスキャルピングでも多くのpipsを狙えるので、短時間で成果が狙いやすい金融商品と言えます。
是非読者の方も短期足のRCIを活用しましょう。RCIの記事は、別記事で詳細に記載していますので、よろしければ是非ご一読ください。
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