今週は先週までとは打って変わってドル円は比較的穏やかな値動きを見せています。
今週のドル円のボラティリティは2020年4月3日11時時点で「106.90~108.70円」となっています。
この相場を受けて本日の21:30より米国雇用統計の発表を控えたドル円について、相場分析を行います。
アメリカ・雇用統計03月
それではまず、雇用統計の前回結果と事前の予想値を確認しておきましょう。
特に事前予想の値は必ず頭に入れておきましょう、大幅悪化の予想ですが、結果が更に悪い場合はドルが売られると想定でき、トレードのチャンスとなりますので必ず押さえおきましょう。
雇用統計の概要や経済指標を利用した取引については別記事にまとめていますので、是非ご確認ください。
詳細記事:【FX】ファンダメンタルズ分析を学んで勝ちトレーダーになる!【役立つ】
ドル円 相場分析
それではまずドル円の日足チャートを確認しましょう。
ドル円 日足
チャートを見ればわかるように、この1週間のドル円は、上値は日足の200MAに下値はフィボナッチの50%ラインのレンジを行き来しています。
新型コロナの感染者数の拡大がアメリカで止まらないため、ドルが売られ易い展開になると同時に今週から日本での感染者数の拡大も止まらず、日本でのロックダウン(都市封鎖)の懸念もあり、円も積極的には買い辛い状況です。
ドルと円の力関係も5分5分の綱引き状態で、多くの投資家がこの上限・下限をどちらに抜けるかを様子見しているのが伺えます。
目線はフラットなので、トレードの手掛かりとしてはやはり雇用統計の結果となるでしょう。
今回の経済指標は前回の結果と比較すると悪化するのは間違いないです、問題なのは事前に予想されている数値よりも更に悪い数字が出た場合です。
この場合はドルは大きく下落すると推測がされるので、売りエントリーを仕掛けたい。目安はフィボナッチの50%ラインである106.70付近となります。
逆に前回よりは悪化はしたけど、事前予想よりは良かった場合について、これは一時的に下落はしても最終的には戻ると想定できるので、押し目買いが有効となるでしょう。
そして前回の結果より良かった場合、これは有り得ないので考える必要はないでしょうが、万が一良かった場合はひたすらドルを買いましょう。
ドル円 1時間足
それでは続いてドル円の1時間足チャートを確認しましょう。
執筆時点(2020/4/3_11:45時点)では、ちょうど今週の高値・安値の中間に位置しています。
RCIを見ると、短期線がやや垂れてきているのが気掛かりですがエントリー根拠としては弱い。
RSIも70手前で失速しており、やはり108円台の壁は厚いといった印象を1時間足レベルでも受けます。
雇用統計前にRCIの短期線がデッドクロスするようなら、短期トレードで売りエントリーも有りかなというところです。
この水準ではエントリーし辛く108円前半でかつRCIなどでシグナルを確認できたら軽く売りで入って「数十pips」の利益を狙いに行くのが現時点でのシナリオとなるでしょう。
いずれにせよ、雇用統計前にはポジションを整理した上で臨む方が、不確定要素を避けられますのでギャンブルではなく結果を見てからのトレードで確実に利益を狙いましょう。
まとめ
それでは最後にこの記事のまとめを記載しておきます。
・雇用統計は前回からの悪化は確定。問題は事前予想より良いか悪いか
・事前予想よりも更に悪い場合はドル売り
・事前予想よりも良い場合は一時的なドル下落で押し目買いを狙う
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