【FX】欧州はコロナ第二波に警戒!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円【2020/9/28~10/2】

本記事では、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円について、2020年9月28日から10月2日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、2020年9月28日から10月2日にかけてのドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:【FX】来週は米国雇用統計に要注目!ドル円・ダウ平均株価相場予測【2020/9/28~10/2】
また、先週(2020年9月21日から9月25日)のユーロ円・ポンド円・豪ドル円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】コロナ、合意なき離脱で円高加速!ユーロ円・ポンド円・豪ドル円相場予測【2020/9/21~25】

ユーロ円 相場見通し ~欧州では新型コロナ第二波の影響色濃く、フランスやスペインでは制限導入も~

欧州での新型コロナ第二波の影響による警戒感が強まっています。フランスでは1日の新規感染者数の最多を記録するなど高止まりしています。

フランスの一部地域では感染拡大の抑制に対処するため制限の再導入を行う動きが広まっています。

仮に欧州圏での感染拡大が止まらず、再びロックダウンとなれば経済活動への悪影響は避けられず、引き続き感染者数の動向には注視するようにしましょう。

また今週のユーロ関連の主なイベントは下記の通りです。本来は先週末に予定されていたEU臨時首脳会議もコロナ第二波の影響で1週間延期となっており、今週末に予定されています。

9月30日(水):ラガルドECB総裁講演
10月1日(木):EU臨時首脳会議 (1日目) 
10月2日(金):EU臨時首脳会議 (2日目) 

日足チャート 徹底解説 ~中期移動平均線やフィボナッチの23.6%ラインを背に戻りを待って売りエントリーを狙う~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

ユーロ円は初週に大きく下落し、中期移動平均線も割り込んでいます。

その後は上値を中期移動平均線に下値をフィボナッチの38.2%ラインに阻まれる形で膠着状態となっており、「122.757円」での越週となっています。

基本的には売りエントリーを狙ったトレードを行うことになりますが、「122.50~122.60円」がサポートラインとして機能しつつあることからも、一旦は戻りを待つことになります。

ただ上値も相当に重く、中期移動平均線を目安に123円台から軽く売りエントリーを狙ってみたいところです。

中期移動平均線をブレイクするようなら損切りし、次の機会を待ちましょう。

下値はフィボナッチの38.2%ラインが目安となります。先週同様にこのラインで揉み合うようなら利益確定しておきましょう。

すんなり割れるようなら「121円台」も見えてきます。

今週のユーロ円の想定レート
・「121.50円~124.00円」:売り目線、一旦は戻りを待ちましょう。

ポンド円 相場見通し ~来週のポンドは英国とEUの通商交渉の結果次第~

イギリスでも新型コロナの第二波の影響が出ています。1日の新規感染者が6600人を超えるなど過去最多を記録しており、厳しい状況が続きます。

ただし、ポンド円は週前半は下落したものの、週後半にかけては反発し上昇を見せるなど調整局面にあります。

ポンドはコロナ以外にもEUとの自由貿易協定(FTA)の交渉決裂の可能性も懸念されており、大きな爆弾を抱えています。

英国とEUの両者は今週、ブリュッセルでの交渉の最終ラウンドを予定しています、進展があれば大きく跳ねるでしょうし、なければ失望売りで下落となるでしょう。

日足チャート 徹底解説 ~売りも買いも有り得る、ボラティリティの拡大に注意~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月27日時点のポンド円の日足チャート画像

ポンド円(日足チャート):2020/9/27時点

ポンド円は9月1日に到達した「142.70円」から「約9.5円」も下落し、フィボナッチの50%ラインで下げ止まっており「134.522円」での越週となっています。

初週は下落トレンドラインをブレイクできるかに注目したいところです。ブレイクするようなら短期トレードでの買いエントリーは検討の余地があると考えます。

一方で安全にいくならブレイクしたとしても、中期移動平均線やフィボナッチの38.2%ラインが重なる「135.50円」付近までじっくりと待って戻り売りを狙うのもありでしょう。

いずれにしても、今週のポンドはEUとの通商交渉次第なところもあり、ボラティリティの拡大も想定されますので、情報収集を怠らずにファンダメンタルズ分析を活用してトレードをするようにしましょう。

今週のポンド円の想定レート
・「131.50円~136.50円」:買いも売りもあり、初週は下落トレンドラインの値動きを確認。EUとの通商交渉には要警戒。

豪ドル円 相場見通し ~10月6日に利下げ観測で豪ドル売り加速~

先週の豪ドル円は5日連続で陰線となり、クロス円の中で最も弱い値動きとなりました。

背景には10月6日のRBAにて「利下げ」が行われるとの見通しが広がっています。現在の豪ドルは政策金利が「0.25%」ですが、利下げ後は「0.1%」になると予想されており、金利差の豪ドル買いの優位性が下がります。

円高・ドル高相場の中での利下げ観測ということで豪ドル売りも加速しました。

この流れは今週も続くでしょう、もちろん小さな反発はあるでしょうから、戻りを待ってじっくりと売りエントリーのタイミングを模索しましょう。

10月2日(金):豪・小売売上高 08月

日足チャート 徹底解説 ~フィボナッチの50%ライン(75.00円)を目安に売りエントリーを狙う~

それでは、豪ドル円の日足チャートを確認しましょう。

2020年9月27日時点の豪ドル円の日足チャート画像

豪ドル円(日足チャート):2020/9/27時点

豪ドル円は9月14日から約2週間陰線となっており、豪ドルの弱さが伺えます。

中期移動平均線やフィボナッチの50%ラインを下回っていることからも、売りエントリー以外はない状況です。

ただRSIが30を下回っていることから、売りの過熱感も確認できるので、まずはフィボナッチの50%ラインの「75.00円」までの戻りを待って売りエントリーを狙いたいところです。

今週の豪ドル円の想定レート
・「72.50円~75.00円」:売り優勢、フィボナッチの50%ラインを目安に戻りを待って売りエントリーを狙う

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

・ユーロ円:売り優勢
・想定レートは「121.50円~124.00円」:じっくり戻りを待って優位性のあるトレードを狙う。
・ポンド円:売りも買いも五分五分
・想定レートは「131.50円~136.50円」:EUとの通商交渉次第。ポジティブな買い・ネガティブなら売り。
・豪ドル円:主要クロス円の中では1番売り優勢
・想定レートは「72.50円~75.00円」:フィボナッチの50%ラインを目安に戻りを待って売りエントリーを狙う。

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