【FX】EU復興基金はどうなる?ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/7/13~17】

本記事では、ユーロ円・ポンド円について、2020年7月13日から7月17日にかけての相場見通しを解説します。
先週の振り返りや、ドル円・NYダウ平均株価の相場見通しについて、下記からご一読頂けます。
記事:新型コロナワクチン期待で上昇なるか?ドル円・NYダウ相場予測【2020/7/13~17】
また、先週のユーロ円・ポンド円に関する記事も下記から合わせてご確認いただけます。
記事:【FX】EU圏の経済指標に注目!ユーロ円・ポンド円相場予測【2020/7/6~10】

ユーロ円 見通し ~今週はECB理事会、EU首脳会合などイベント盛り沢山で大相場となる可能性あり~

先週は週末までは、ユーロ圏の経済指標の好調さ、米長期金利低下を受けたドル売り圧力を背景にユーロは上昇する流れとなりました。

しかし週末にかけてEUと英国の関係性に関して、バルニエ欧州連合(EU)離脱主席交渉官による慎重な発言を受けて、ユーロ安となりトレンドラインを下にブレイクするなど、上下に大きく動いた1週間となりました。

今週は7月16日(木)にECB理事会、政策金利の発表、ラガルドECB総裁の記者会見が予定されています、また7月17日(金)・18日(土)の二日間でEU首脳会議が予定されており、その場で新型コロナウイルス復興基金について話し合いが行われます。

今週もユーロ関連のニュースには事欠かず、ボラティリティの拡大が予想されますので、各イベントの内容・結果をよく吟味した上で、上手くトレンドに乗れるよう準備をしておきましょう。

日足 ~フィボナッチの23.6%ラインを超えれず、上昇トレンドラインを割り込む、目線はフラット~

それでは、ユーロ円の日足チャートを確認しましょう。

2020年7月12日時点のユーロ円の日足チャート

ユーロ円(日足チャート):2020/7/12

6月22日を起点に引いたトレンドラインですが、約3週間近くトレンドラインに沿って上昇を続けていました。しかし先週は4日連続でローソク足が上髭となり、上昇をフィボナッチの23.6%ラインに阻まれます。

そして、先週末フィボナッチの23.6%ラインで上値を抑え込まれる形でトレンドラインを下にブレイクし、レートは「120.790円」で終えています。

120円を割れることも想定しましたが、新型コロナウイルスに関するワクチン開発においてポジティブな報道があったことからリスク選好ムードによりユーロが買い戻される形となっています。

テクニカル的にはトレンドラインを割れたこと、フィボナッチの23.6%ラインが想像以上にレジスタンスラインとして機能したことで戻り売りを狙いたい局面です。

とはいえ、今週はユーロに関するイベントが多くあり、特にラガルドECB総裁の記者会見やEU復興基金についての見通し次第では上にも下にも大きく振れることでしょう。

基本的な戦略は、レジスタンスラインとして信頼度の高いフィボナッチの23.6%ラインを目安に戻り売りを狙うことになります。

RCIも短期線が中期線をデッドクロスを目指す形をしており、デッドクロスが確定すれば売りエントリーを行う根拠の一つとなります。

売りエントリーを行った場合の、利益確定のターゲットはフィボナッチの50.0%ライン+長期移動平均線(緑色)の重なる「119.50円」付近となります。

このラインは6月22日の反発の起点となっているため、意識されやすいポイントです。

また、このラインでは買いエントリーを検討する事もできます。

いずれにしても、ボラティリティの拡大に注意を払ってのトレードを心掛けることになります。

4時間足 ~トレンドラインへの戻りを待っての売りエントリーを狙う~

それでは、ユーロ円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年7月12日時点のユーロ円の4時間足チャート

ユーロ円(4時間足チャート):2020/7/12

4時間足チャートを見るとわかりやすいですが、トレンドラインを下にブレイクし、ローソク足が確定してから売りエントリーを行ったとしても「70~90pips」の利益を獲得することができました。

チャート図の「赤①」のローソク足がくせ者で、こういったヒゲが実体の約3倍以上になっているようなローソク足をピンバーと呼びます。

ピンバーが出現するとプライスアクション的には反転のシグナルと捉えることができ、実際のチャートでも反転していることが確認できます。

一旦は戻りを見せたものの、週明けの値動き次第ではチャート図の「赤②」のポイントが戻り売りを狙う箇所となります。

これは過去チャートからサポートラインとして機能していたトレンドラインですが、今度は一転してレジスタンスラインとして機能することが想定されるため、まずはこのポイントでの戻り売りを狙うというわけです。

もちろん121円から段階的に売っていくこともできます、その場合はトレンドラインを上抜けた場合に損切を置くなどしておきばリスクリワード比が2倍以上のトレードを狙うことができるでしょう。

週明けの売りエントリー①:保有期間1~2日
エントリー:121.00円
利益確定:120.20円、損切ライン:121.40円
リスクリワード比:2倍以上!
週明けの売りエントリー②:保有期間2~3日
エントリー:121.30円
利益確定:、119.50円、損切ライン:122.10円
リスクリワード比:2倍以上!

ポンド円 見通し ~基本的には押し目買い、短期での売りエントリーも狙う~

ポンド円ですが、英国のスナック財務相が追加ウイルスパンデミック対策を公表したことで週前半から半ばにかけて急伸する結果となりました。

136円手前で反落するも、週末の日足はピンバーとなっており、上下に振れやすい印象を受けます。

日足 ~フィボナッチの38.2%ラインでの押し目買いを狙う~

それでは、ポンド円の日足チャートを確認しましょう。

2020年7月12日時点のポンド円の日足チャート

ポンド円(日足チャート):TradingViewより

基本的には押し目買いを狙いたい局面です。

フィボナッチの38.2%ラインを背に133円台では買いを狙いたいところです。ただ136円チャレンジには失敗していることや、今週はEUでイベントがあることを考えると上下に振れやすい相場になる可能性も十分に考慮する必要があります。

正直申し上げて上下どちらに動くかは難しいですが、ポンドの場合はポイントをブレイクしてからエントリーしても十分に利益を狙える場合が多いことから、各ポイントのブレイク待ちも戦略としては有りです。

・基本戦略は押し目買い、フィボナッチの38.2%ラインをサポートラインと見なす
・フィボナッチの38.2%ラインを下にブレイクした場合は、即座に損切し、売りエントリーで追随する

4時間足 ~週明け、短期トレードで売りエントリーで勝負~

それでは、ポンド円の4時間足チャートを確認しましょう。

2020年7月12日時点のポンド円の4時間足チャート

ポンド円(4時間足チャート):TradingViewより

さて週明けの値動き次第では、売りエントリーを狙ってみるのも面白そうです。

7月1日を起点に引いたトレンドラインを下にブレイクしており、そのトレンドラインを今度はレジスタンスラインのポイントとして戻り売りを狙うことを考えています。

・週明けの売りエントリー①
エントリーポイント:135.50円
利益確定:133.80円(フィボナッチの38.2%ライン到達)
損切ライン:136.00円(フィボナッチの23.6%ライン到達)
リスクリワード比:2倍以上

また、ここまでのチャート分析で、現在のユーロ円やポンド円をトレードするに際して、フィボナッチが重要な役割を果たしていることはご理解頂けたことでしょう。

フィボナッチについて理解をしておくと、有利にトレードを進めることができます、フィボナッチに関する記事は下記からご一読頂けます。

記事:【フィボナッチ】勝てるおすすめのテクニカル分析【FX】

まとめ

最後にこの記事のまとめを記載しておきます。

今週は7月16日にECB理事会、政策金利発表、ラガルドECB総裁による記者会見が予定されている。また7月17日・18日にはEU首脳会議で復興基金について協議される。
ユーロ関連は大きく動く可能性がある点に注意をする。
・ユーロ円は上昇トレンドラインを下抜け、目線はフラットに
・今週はボラティリティの拡大に注意してトレードを行う
・ポンド円はフィボナッチの38.2%ライン(133.80円)を目安に押し目買いを狙う
・今週は上下にどう振れるか予測は難しいため、各ポイントのブレイク狙いもあり

・週明けの値動き次第では、短期で売りエントリーで勝負ができる可能性あり

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